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No.1 [相互]

2009.04.16  *Edit 

相互




午前2時を少し回った時間
ゆっくりとした仄かな明かりの灯るベッドサイド なにやら動く白い小さなもの

「メロ 重たいです 手を退けてください」
「…ン ガァッ…」
「………」
寝相の悪いメロの左手は ニアの顔面に覆い被さっている
「…もう…」
その手を払い退けようとした時 今度は左足が蛇のように絡まって来た
「メロ いい加減…に…っ…」
渾身の力を込めて身体を動かすニア
「…ん…あ…」
ニアの気配に気付いたメロは不機嫌この上ない様子で半目を開けてニアを睨む
「ん…もおおお~なんだよ 人が気持ちよく寝てるのにぃ」
ニアの顔を覆っていた左手は上手い具合に払いのけられメロは眠そうに眼をこする
「メロ わたしが眠れません 寝相が悪すぎます…」
「んあ ごめん」
そう言いながらポリポリと脇腹を掻くも 絡めた足を戻そうとはしない

「…どうしてこっちに来るんですか?自分のベッドで寝てください」
「寒いんだって 僕のベッド窓際だから 寒いの」
「……だからって…」
悪びれもせず無邪気なメロはニヤニヤしながら応える
「だってさ」 「…はい?」
「ニア あったかいんだもーんっ!」
そう言ってニアを抱き枕の様に両手両足で縛り上げる
「…ん…く っ」
「んふふ ニア きもちいいー」
「…はぁ~ ……」 顔だけ必死で上に向けるニアに容赦しないメロ
「やめてっくださっ… メロ!  いい加減にして…」
「ニアすんごいあったかいっ! 毛布みたい」 メロはすりすりとニアに顔を押しつける
「毛布っ 毛布っ」
「重いっ」
メロから逃れようとニアはモゾモゾと必死で身体をよじる 
「ちょっとメロっ!! 子供ですかっ!!」
「がはははは子供ーっ」
辛うじて動かせる手首をよじってメロのパジャマのズボンを捕まえる
「あっ… ちょっ ニアっ…」
「…いいかげんに…ホントに苦…しいからっ」
「ちょっとっ おい…っ」
「なっなんですか もうっっ!」

「おいっっ!!そんなに動くなよっ あたっちゃってるだろっ!!」

「………」 一瞬ニアの動きが止まる
 
「あ………」

「……なんか 変な感じになるから… やめろ……」

「……」

暫くそのまま動かずに メロは明後日の方向に視線を合わせ ニアは漆黒の大きな瞳でメロを見つめる
向かい合わせの体制 お互いの息遣いだけが聞こえる

「なんだよ 僕は変態じゃないぞ…」 メロの頬が少し上気している
「そんなこと思ってません…」
「……」

暫しの沈黙が流れる

「ヘンな意味じゃ ないからな…別に…勘違いすんなよ」
「わかってます…」

メロは足が絡まってることを今更ながら把握して静かにニアから解く

プイっと横を向いて直ぐさま体制を起こし そそくさと自分のベッドに移動する
そしてそのままニアに背中を向けて毛布を被り動かなくなってしまった

「メロ……なにか怒ってるんですか?…」
「………」
ニアは枕から頭を外し 空いた一人分のシーツのスペースに頬をあててみる
「メロの方が温かいですよ」
ニアの言葉にメロを形取ってる毛布が反応して少し動いた

手のひらをシーツの上で遊ばせている
ゆっくりと 微かに残る体温を頬と掌で感じとる…

さらさら さらさら さらさら……
シーツの擦れる音がする

「一人はやっぱり寒いです メロ… わたしがメロのベッドに行ってもいいですか?」
「…………」
メロの返事を待たずにニアは自分の毛布をズルズルと引きずりメロのベッドに上がり込む

毛布を被ったメロの背中に自分の身体をピタリと添わせる
メロの肩が微かに揺れる
サラサラした金の糸がニアの顔に触れて 不思議な気持ちに導かれる

「メロ 温かいです…」

ニアの片方の腕は揺るりとした動作で やがてメロを優しく包み込む……





next [兆候]




Sequence [兆候] はBL要素があります。
大丈夫な方はどうぞ


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