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Photo 7

2009.07.25  *Edit 


さやさやと心地よい眠りを誘う夏の風は既に去り 湿った明け方の空気に時折肌の温もりが欲しくなる季節
メロはなかなか寝付けず何度も寝返りを打つ
幾度も時計を確認するが その度時間はほんの僅かしか進んでない事に苛立ちを感じる

        AM 4:38
  
夢か現実か判らない時間を随分永い事持て余しているようなもどかしさにまた寝返りを打つ
古びたアンティークなベッドはメロの寝返りの度にぎしぎしと乾いた音がする
メロはこの音でニアが起きやしないかと少々気になり 反対側の壁に位置するニアのベッドに視線をずらす

丸くうずくまるような格好でメロに背を向けてニアが寝ている
規則正しい寝息とそれに伴い小さな白い背中が息づいている
「ちぇっ」 意味も無く舌打ちをしてベッドからゆっくりと身を起こしデスクに向かう
手元のライトが淡い陰を揺らす

メロが眠れない理由

そもそもカメラ自体に興味があっただけのメロなのに ニアの誕生日を偶然知ってしまったおかげで被写体までもが
計画に組み込まれてしまった
未だ任務を果たせていない状況にイラついているのだ
すなわち ニアに写真を渡す事
静かに引き出しを開けてノートに挟んである一枚の写真を取り出す


              24

             Happy Happy " B " day Near

             By the way , did you become the old by this time ?

                Mello xxx

_____________________________________________________


裏に託したメッセージ
あの日 取り戻せた喜びに部屋に戻って直ぐさまペンを走らせた
あの時どうしてもニアにあげたかった その時の思いが薄らがない様に こぼれない様に 急いで収めた

なのに
 
「はあ」溜息をひとつしてニアを見る 相変わらず乱れの無い呼吸

今更間抜けすぎるじゃないか

いろんな不運が重なって 回り回って元の鞘におさまったとしても それを今更記念だと言って渡すなんて滑稽すぎるとメロは思う

ニアのデスクの上には GUNDAM HI-ZACK のフィギュアが丁寧に飾られている
やっぱり24だったんだとつくづく自分の読みに惚れ惚れするメロ

そして暫く写真を眺めて また静かに引き出しに戻す

メロはベッドに戻って大げさに両足を投げ出した
ライトを消すのを忘れた事に気付いたがもうデスクに戻る気はない

ゆらゆらと揺れる明かりを暫く眺めている
仄かな灯りは波のようにゆらゆらと漂い それは魔法の呪文のように心の隙間に流れ込む

そしていつしかゆっくりと 再び眠りに堕ちていった


Photo 8 に続く







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