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deja-vu :SCENE3

2009.06.02  *Edit 


    メ    ロ …… 

         ……………メ ロ…

「…っ メロッ! 」

「あああ 先生っ!! センセーっ!」

ガッシャーン  バタバタバタ……

   誰かが叫んでいる 慌てている… どうしたんだ?…

バタバタと足音が響く こちらに近づいて来る……



   はああ  ぁ ぁぁ
   視界が広がる  初めて呼吸をしたような感じがする

   夢ではない


「君 気分はどうかね?」

   わたしの瞳を見開かせて なにかあてている……眩しい やめて……

「見えるかね?」

   ……………

「私はここの病院の院長だよ 君は半年前意識不明の状態でここに運ばれて来たんだ」

   意識不明……

「半年の間 ずっと眠っていたんだよ 何か思い出せる事はないかい?
最後に見た物とかなにか持っていた物とか なんでもいいだが」

   わたしは……誰だろう どこから来たんだろうか…… 何も思い出せない 
   最後に見たもの……?  白い光線の様な物に包まれながら 意識が遠のいた……
         ………曖昧な 情景……


「さっきメロと言っていたが 君の名前なのか?」

   ………メ ロ ………

「いいえ   ……… ……… わたしは わたしは………」



   ぁ……………!!

   あの色は……あの鮮やかな金色は………


「検査はもう終わりよ 今施設から迎えが来る筈だから此処で少し待ってなさい
 ええと…荷物はこのバッグと 天球儀だけかしら?」
「はい………」


   何か話をしている  声が聞こえない  でも覚えている  ………あの声を あの手の温もりも
   そして   あの色も………… 全部覚えている

   あの人のあの色は…………    あの金色は……………   夢ではない



「  か……彼は………   」
「え?」

廊下を通り過ぎようとしている一人の少年

   まって     わたしはベッドから飛び起きて …彼の元に……  いそいで   いそいで……

「あっ君っ!! 急に動いたら……」 わたしを静止する声


   足が縺れる   声が上擦る  ハア……ハ……   苦しい……



   ああ  お願いです神様

   彼に 私の声がちゃんと届きますように………  お願いです……

   お願い………

   メ  ロ………

      「メロッ」


   私の呼びかけに その少年が振り向く

   絹の様なその髪が柔らかく踊る

   苦しい……

   ハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハア…………  ハ  ァ……


    ……………  で すね …

「メ ロ ですね……」

「うん そうだけど……」

   わたしを見つめる深緑の球体 温かく懐かしい眼差し

「君は 誰?」



   わたしは……… わたしは…

   ニア


「わたしは ニア です」




Fin








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