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友愛数.2

2009.04.18  *Edit 

No.284


欲求のはけ口のためだけに呼び出したのではない
だからといって甘い関係を期待してるという事でもないのはニアもわかってる筈だ

ウツラウツラとしているニアにシャツを乱暴に放って言う。
「…お前、もう帰れ、シャワーは帰ってからできるだろ」
「ええ、黙って抜け出して来たので…そろそろ帰らないと」
突き放すようなメロの言葉に別段傷つく様子もなくニアは答える
「黙って…って…? ふ…お前、どうやってここまできたんだ?」
含み笑いのメロにニアは答えない
「ロジャーか? まさかな…」
「世の中それ相当の見合うのもを与えればなんだってやる輩がいるんです」
「……お前、またLの遺産を…」
「メロが悪いんですよ」
そう言って何喰わぬ顔で身支度を整えるニア
上着のポケットを探って、指に触れたそれを黙ってメロに差し出す

「こんな風に送りつけられたら来てしまうじゃないですか」
ニアの手に置かれていたのはこの部屋のキーだった
「洒落だシャレ まさか来るとは思わないだろ?」メロは笑う
「言ったでしょ?なんだってやる輩がいるって。まあ、この場所はGマップで捜したんですが」
「世の中便利になったものだな。こんな廃墟みたいなボロホテルまで映しだすとは」
そう言ってニアからキーを受け取る。
「ふっ…このホテル、エラそうに鍵まであるが、肝心の鍵穴がイカレテる。しかも稼動してる部屋はここ以外に一室しかない。他は撃ち合いで穴だらけで壁がないんだとさ。」
さほど面白くもない様子で、キーにかろうじてぶら下がってる220とマジックで書かれてあるナンバーのタグを振り回している。
「284ですね」
「…よく知ってるな、だが惜しい、284じゃなくて234号だ」
「違います、部屋の事ではありません、メロ 私は…」

その時ニアの携帯が着信音を鳴らした。
ニアの送迎役が発信したコールだろう。
「お呼びだぞ。いいから早く帰れ」
ニアは特に確かめる事なく携帯を取り出してはメロの部屋のダストボックスに放り投げた。
「おい…こんな物まで俺に処分させる気かよ」
「呼ばれましたので帰ります。次は私が部屋を用意しましょうか、ホテルを買収するくらいの遺産はくさる程ありますから好きなように使えます」
「ふざけんな、誰が呼ばれるかよ」
「冗談です」
「知ってる」
「メロ 284というのは…」
「……」
「………いえなんでもありません…私がそうだったらいいな、と思っただけです」
そう言ってドアに向かうニアの背にメロが呟く。

「友愛数  俺はそうありたくはないが…」
「……よく通じましたね、流石2番だけあります」
「2番は余計だ」
「では、以心伝心ということにしましょう」
「それはもっとあり得ないだろ」
「少なくともLはそう思っていたに違いありません」
「勝手に言ってろ」
「はい」

そう言ってニアは笑いながら部屋を出て行った

ダストボックスからはすでに何度目かの着信音が鳴り続けている





ニアが帰った後の静まり返った部屋でメロがみつけたものは


「あいつ… わざと置いて行ったな…」

靴下の片方を拾い上げたメロ、何やら靴下の中にはホテルのカードキーと思われるものが
差し込まれていた。


「No.1575 …」

メロはすぐさま1575についての対数を思い浮かべた。

「……1648  婚約数…… ふざけやがって!」



婚約数とは1と自分自身を除いた約数の和が相手の数に等しい
準友愛数とも呼ばれており、友愛数と違って全てが奇数と偶数の組み合わせである

奇数と偶数、ある意味友愛数よりも現実的で複雑な関係だ

なのに婚約数と呼ばれているということがなんだか皮肉ってる感じがする…







頭脳明晰なニアとメロのことですから、こんな数字の謎掛けもお手のものということで……






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